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魔法少女リリカルなのはDarkerDiamond

ほいっ!ということでラスト手前
思えば遠くへきたもんだ

次でおそらくラスト
めっちゃ長いから取り扱い注意

時空管理局 本局

 オフィスに篭りきりになって早3日。机の上に書類の山を作る羽目になってしまったフェイトとティアナは、一息入れるために管理局内のカフェテリアに来ていた。最近増設されたカフェテリアはお洒落な雰囲気で、局員の人気も上々だ。
「ふぅ・・・。なんか久しぶりの外って感じですね。ずっと仕事尽くしで」
「まったくね。あ、コーヒーお願いします。ティアナは?」
 頼んだ飲み物が届くまで、二人とも椅子に座ったまま口を開こうとはしなかった。仕事漬けの頭では、口を開けばその話題しか出てこないと思ったからだ。やがて頼んだコーヒーが届き、それを一口すすってやっと二人とも口を開いた。
「はぁ。やっと落ち着いたって感じですね」
「まったく、ここ数日忙しかったからね。出来ればこのコーヒー一杯飲む間くらいは忘れていたいわ」
 世の中には、「そうは問屋がおろさない」という言葉があるが、まさにその通りだと思う瞬間が、生きている中で必ずあると思う。フェイト・ハラオウンにとっては今がまさにそうだった。慌てた様子でカフェテリアに入ってきた局員の様子を見て、まず間違い無く自分に関係のあることだろうと思ったフェイトはそれとなく立ちあがり局員と目を合わせた。案の定自分に用があったようで、フェイトと目が合うや彼女のほうに向かって走ってきた。
「休憩中に申し訳ありません。この間の事件に関して重要なことが分かったので報告にあがりました」
「うん。今ここで頼めるかな」
「はい。じつは、半年ほど前に管理局で新しく開発されていた次世代型魔力相転移エンジンが一基無くなっていたんです」
彼はここで一旦言葉を切り、二人の反応を待った。しかし、二人ともそのまま続けろといいたげな雰囲気だったのでそのまま報告を続けた。
「これだけでは今回の件との関連性は薄いと思われたんですが、技術部からの報告ではこのエンジンならば今回程度の次元震は簡単に発生させられるとの事なんです」
彼は再び言葉を切った。今度は二人とも無言と言うわけにはいかなかった。先に口を開いたのはティアナだった。
「それにしても、『盗まれた』じゃなくて『無くなっていた』なんて・・・。言葉のあやじゃなくて実際にそうなんですか?」
「はい。試作品の置かれていた倉庫には当時誰も入った形跡が無く、テストの為に倉庫から出そうとした技術部の人間が扉を開けて初めて気づいたそうで」
「確かに関係が無いとは言いきれない事柄ね。でもそんな物騒なものが無くなったのになんで大事にならなかったのかな。当時の記録はどうなってるの?」
「当時の記録では事故が発生したことになっているだけです」
 残っていたコーヒーを飲み干すとフェイトとティアナは立ちあがり、彼に礼を言ってカフェテリアを出た。自分達のオフィスに戻る道すがら、二人は先ほどの報告と事件の関連性を考えてみた。
「半年前に消えた新型エンジンに、不自然な事後処理・・・」
「それに今回の事件ですか・・・。繋がりそうなんですけど・・・こう、繋がりきらない感じがします」
「それに関してもまたあとで話し合いましょう。1時間後に私のオフィスでいいかな」
 それだけ決めると二人は分かれて、自らのオフィスに戻っていった。短い休憩は終わりを告げ、再び二人は仕事という名の現実に引き戻されていった。 
 それからティアナはずっと部屋に篭っていた。ふと書類から顔を上げて時計を見ると、別れたときから既に50分ほど経っている。
「執務官になってからこっち、時間が経つのが早いわね」
顔を上げることがなければティアナは時間も我も忘れて仕事に没頭していただろう。ちょうど良く途切れた自らの集中力に心の中で礼を言うと、ティアナは書類を持って立ちあがり、自分の部屋を出てフェイトの部屋へ向かった。
 フェイトの部屋の前につくと、ドアの横のインターホンのボタンを押した。部屋の中にチャイムの音が響いてまもなく、部屋の中からフェイトが出てきた。
「さ、入って」



湾岸特別救助隊 隊舎

 近頃は目立った事件も事故も無く、最近のスバル・ナカジマは弛んでいた。訓練は欠かしていなかったのだが、実戦の感覚は実戦でしか培えない。そう、感覚が弛んでいた。
「ふぅ・・・。書類も作り終わったし、訓練でもいこっかな・・・」
 そのとき、隊舎にけたたましい警報が鳴り響いた。まったく予想だにしていなかった警報にスバルや周りの隊員達は心底驚いた。が、次の瞬間には各自の持ち場に走り出す。
≪各員に通達。現在市街地で未確認の勢力が破壊活動を行っている。フォワードメンバースクランブル。敵勢力の鎮圧に当たれ!≫
 市街地へ続く転送ポートへ走りながらこの放送を聞いていたスバルは、既に自らの相棒を装備していた。走りながら、簡易的にではあるがデバイスの調子を確かめ、自らの体の調子も確かめる。体に関しては問題はない。訓練の賜物だろう。
「転送お願いします!」
「時間が無い!市街地のど真ん中に出すぞ!」
 その声と共に、整備班員の操作で転送ポートが起動した。次の瞬間には、スバルは現場へ転送されていた。



 市街地についたスバルは、その惨状に目を疑った。昨日までの見なれたミッドチルダとはうってかわっての瓦礫の山だった。しかし、そのまま立ちすくんでいるわけにもいかないと、地面をけって走り出した。スバルの第一目的は要救助者の確保だ。瓦礫のなかに埋もれている要救助者を救助するのが彼女の仕事のはずなのだが、どれだけ走ってもその気配がしない。あたりは完全に静まり返っていた。
「誰か!救助の必要な方はいませんか!?」
 どれだけ声を張り上げてもまったく返事も気配も無い。暫く走りつづけるうちに、いつのまにか市街地の中心部に出ていた。




時空管理局 本局

 ミッドチルダで事件の起こる少し前、フェイトとティアナはフェイトの部屋で必要な情報を整理していた。内部の線で調べていくにつれて、おかしな点を幾つか見つけていた。
「フェイトさん、見てください。この資料なんですが・・・」
「クラーク・ハミルトン将軍・・・?この人がどうかしたの?」
 その将軍の資料を手渡されはしたものの、その紙面には年配の男性の写真と、その男性の輝ける栄光の数々が書いてあるだけで、何ら違和感は感じられなかった。
「えっと、3ページ目の真中くらいのデータなんですが」
 言われたとおりにページをめくると、そこには彼のここ数年の大まかな資金の流れが記されていた。規則的に送入金される送り先も送り主も不明の大金。確かに違和感がある。
「まさか、彼が事件に関与を?」
「まだ断定は出来ませんが、違法に魔法技術の開発と密売を行っていた証拠がつかめれば、このデータも有力な証拠になると思いますが」
「ちょっと強引だけど、事情を伺いに行きましょうか」
 そう言って立ちあがると、二人は揃って部屋を出た。そのまままっすぐに将軍の部屋に向かうと、部屋の扉の前のインターホンを押した。
「・・・誰だ」
とだけ声が聞こえ、扉の外の者の返答を待つように黙った。フェイトは心持ちインターホンに顔を近づけると、
「管理局執務官、フェイト・ハラオウンならびにティアナ・ランスターです。将軍にお話があって伺いました」
と答えた。暫くして「入れ」と短く声がして扉が開いた。
 開いた扉の向こうの無駄に広いオフィスは閑散としていた。部屋の奥、窓際にデスクが一つあるのみだった。将軍はそのデスクで仕事をしている。
「執務官がこの部屋に訪れるようなことをした覚えは無いが、なんの用だ」
「・・・本当に、覚えはありませんか?」
「くどいな。無いと言って・・・」
 彼がそう言い終わる前に、彼のデスクに向かって手に持っていた資料を放った。彼はそれを手にとってまじまじと中身を見たが、たいした反応は無い。
「誠に勝手ながら、各高級将校の資金の流れを調べさせてもらいました。その用途不明の大金についてお話を伺いたいのですが」
「話の流れが見えないな。何が言いたい」
「先日発生した次元震についてです。なにか知っていることはありませんか?」
「・・・私が関与していると、そう思っているのかね?」
 その問いには、二人とも答えなかった。素直に答えて下手に動かれるとまずい。しかし、そんな考えは無意味だった。その静けさを破る様に、彼の無線機が着信音をたてはじめた。
「出ても?」
「どうぞ」
「・・・私だ。何があった」
 彼は無線機を取り、相手の応答を待った。暫くすると、ノイズと共に無線機のスピーカーから声が聞こえてきた。
「将軍、展開が完了しました。各小隊位置について待機中です」
「よし、始めろ」
 そう言って無線機を切った。しかし何ら変化は無い。普段よりも静かなくらいである。
「いったい何を・・・!今の通信はなんですか!?」
 フェイトが少しつめよって問うと、将軍は嫌に不気味な笑みを浮かべて答えた。
「今日は、"軍事演習"の日でねぇ」
 その瞬間、市街地のほうから複数の爆音と黒煙が確認された。
「軍事演習!?何を始めたんだ!」
「言葉どおりの意味さ。君達に席を用意して上げられないのが残念だが」
 その瞬間、フェイトとティアナを囲む様にガラスの壁が床からせり上がってきた。当然二人は閉じ込められる形になる。二人は、慌てて壁に駈け寄った。しかしそのガラスは厚く、ちょっとやそっとでは壊せそうに無い。
「君達ほどの魔道師ならば、すぐに壊すことは可能だろう。何、本気で閉じ込め様なんて考えちゃいない。時間稼ぎだよ」
 どうやら、将軍の考えは上手くいった様だった。部屋の天井が崩れ、縄梯子が彼の目の前に落ちてくる。将軍はそれに掴まった。
「さて、失礼するよ。執務官殿」
 最後にニヤリと笑うと、そのままその体は天井の穴に吸い込まれて消えた。完敗だったと、フェイトはガラスケースの中で思う。しかし、まだ事が終わったわけではない。バルディッシュでガラスをなぎ払うと、自らもその穴に身を躍らせた。
『いよぉフェイトちゃん。元気やなぁ!』
 そのとき、この場には不釣合いなほど暢気な関西弁が聞こえてきた。
「それどころじゃないよ、はやて。早くしないと彼が・・・!」
『だから~それをあたしが何とかしてやろうっちゅう訳やないか。さ、乗って。ハッチ開けさせるから』
「ありがとう。助かるよ」
 開いたハッチから中に入って、ブリッジにいるであろうはやての元に行った。ブリッジの扉を開けると、確かにそこにいた。ブリッジの中央で仁王立ちする夜神はやてが。
「さぁてフェイトちゃん。いっちょ行くかぁ!」
 


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