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スパイラルチェイン2-1

珍しく・・・というか初めてオリジナル更新です
これ以前の話は「機械屋の奏でる詩は」で読めますので、
もし万が一読んでやろうっていう方はアクセスしてみてください
きっと中二過ぎて絶望します(ぉぃ
何はともあれスパイラルチェイン2-1です
「ゆと語」(何 はもう少ししたら更新するかもしれませんね
レヴァノア王国 首都・セントリーデル市 市街地

 クリフォードたちを乗せた車がケアード家につくころ、市街地は活気に満ちていた。今月は、路上での商売が自由に行える特例月間であったからだ。
 この国には、市場統制管理法といわれる法律がある。この法律は、いわば露店商を縛るために制定された法律で、この法律によって、路上での商売は完全に規制されていた。しかし、国内での王家批判が高まったため、三ヶ月に一回、特例月間を設け、その期間中だけ、路上での売買を完全に自由にしていた。
 路上で販売されるものは、中古品か新古品、もしくは各省庁や裏ルートからの横流し品であった。それに、露店を開くものの大半は、生活が逼迫しており、少しでも多く売ろうと、できる限り値段を落としていた。質のいいものが安く手に入るのである。要はバーゲン状態だった。
 この特例月間、市民にとっては願ってもない幸福なのだが、税金が入らないため、王家としては、あまり喜ばしくない時期であった。この状況を重く見たレヴァノア王家は、視察、という形で国王の直系の子供で、第三王女である、エミリア・S・ヴァレリー・レヴァノアーナ(レヴァノア王家では、レヴァノア、という姓は、国家元首である国王、若しくは女王以外は名乗れず、それ以外の親族は、男はレヴァノアーノ、女はレヴァノアーナと名乗る)をお忍びで特設市場に向かわせたのだった。

 「ねぇ、イリン?国民の皆さんはここに何を買いに来ているのでしょう?」

本当に右も左もわからないといった感じで侍女のイリンに尋ねるエミリア。普段から、市民の生活に興味を持っていたとはいえ、やはり聞くのと見るのではぜんぜん違う。初めて見る特設市場に、興奮を隠しきれない。市民もまた、別のものではあるが興奮に包まれていた。
それゆえ気づかなかった。路肩にある紙袋。人々は足元にあるそれを気にも留めず歩いていく。“どうせ誰かが置いていった物だろう”と、皆が思った。危険とは程遠く、平和を享受する市民たち。危機感など皆無だった。
 それが紙袋を置いた者“達”の狙い目であった。

「これはお幾らですか?ご主人?」

何に使うのかも判らないような機械の部品を指差し、にこにこと尋ねるエミリア。そうやって視察とは名ばかりのショッピングを楽しんでいるエミリアの後方で、爆音が響き、衝撃波と人の流れに飲まれた。
そのまま地面に倒れこんだエミリアは、右手にイリンの手の感触を確かめながら倒れた。



 レヴァノア王国 首都郊外 ケアード家

 あの惨劇を片付けたクリスティーナは、お茶を淹れて飲んでいた。人の家で、テレビを見ながら、勝手に。
 時刻は昼ごろだったので、ちょうど彼女が欠かさず見ているワイドショーがテレビに映されていた。

「はぁ、疲れた。ただいま~」

と、ちょうどそのとき家主が帰ってきた。クリスティーナが勝手にお茶を淹れるのは、日常茶飯事なので、クリフォードも気にすることはなかったが、クリスティーナの方は気にするどころか驚いた。何せ見知らぬ男が二人も家の中に入ってくるのだから。

「ちょ・・・!ちょぉっと待ってくれないかしら?クリフォードさん?」

ガシッと肩をつかまれて、その場に立ち止まるクリフォード。

「そいつら、今日からここで住むこt・・・」

 ドォォォォォォォォォォン・・・!

突如、つけっぱなしにされていたテレビから爆音、正確には爆発音が流れた。 その直後、ケアード家の電話がなった。アリシアが受話器をとる。

 「もしもし・・・。はい・・・、今見てます。クリフですか?はい・・・、わかりました」

そういって受話器を渡す。クリフォードが受け取ると、相手はブルームだった。

「将軍、何なんですか今の映像は?平日の真昼間から、アクション映画が放送されてるとは思えない」

 テレビに映るアクション映画さながらの爆破シーンは、そのまま市街地の映像へと切り替わっていた。そこには、アクション映画などとは似ても似つかないノンフィクションが映し出されていた。まさに〝惨劇〟、市民の大半は体のどこかからかなりの量の血を流し、中には倒れたまま動かないものもいた。

「酷い・・・」

そういってアリシアはテレビ画面から目を背けた。軍人とはいえ女の子にはこたえるシーンだ。

 「クリフォード、いま、市街地は大混乱だ。そしてこれはあくまで不確定情報なのだが、どうやら、王族の方が一人巻き込まれたらしい」

この国の軍部の指揮系統は、王族が大半を握っていた。が、ブルームによれば、今回のこの件で、指揮系統が混乱し、ほぼ現場の一存で事件の処理がされ始めていた。それに伴って、発掘対もその人員を導入することになった、ということらしかった。
 受話器を置いたクリフォードは、先ほど置いた装備を担ぎなおし、部屋にいるものに伝えた。

「アリシア、カイ、ソルダンテ、お前たちは一緒に来い。クリスティーナは、本部に戻って情報収集と処理を。復唱は省略してかまわん。・・・作戦開始」

掛け声とともに動き出した五人は、それぞれの役割を果たすために動き出した。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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